くす玉のように赤い実が開き、秋を祝福するツリバナ

くす玉のように赤い実が開き、秋を祝福するツリバナ

こんにちは!
FORUMの大原です。

今年も台風の被害が各地でありましたが、みなさん庭木などの対策はどうしていますか?
昔と比べて台風の威力が強くなっているので、対策をしないと庭木が傾いてしまったり、倒れてしまうこともあるので怖いですよね。

台風がいつ来てもいいように、日頃から次のような対策をすると安心です。
・風の抵抗を少なくするために、枝葉が茂りすぎないよう剪定しておく
・幹の細い木や植えてから日が浅く根がしっかり張っていない木は、支柱(添え木)をする

大切な庭木をしっかり守って、今年も台風シーズンを乗り切りましょう...!

さて、今回は秋に可愛らしい赤い実をつける「ツリバナ」についてご紹介したいと思います。
雑木の庭によく合うため、最近では植栽に使われることが増えました。
さっそくツリバナの特徴について見ていきましょう(^^)/

ツリバナ_s.jpg


◆ツリバナの基本情報
科名・属名 ニシキギ科ニシキギ属
分類    落葉低木
樹高    2m~6m
原産地   日本
開花期   5月~6月


◆ツリバナの特徴
日本各地の山に自生しており、その花や実が垂れ下がる様子からツリバナという名前が付けられたそうです。
5月~6月の初夏には、淡い緑色~淡い紫色に見える直径1cmにも満たない小さな花を咲かせます。

ツリバナの花_s.jpg

とても小さな花のため、開花期よりも果実のなる9月~11月の秋に目を引く花木です。
はじめは緑色の実が真っ赤に色づき、くす玉が割れたかのように開いてオレンジ色の種が顔を出します。
しばらく枝に残るため、冬に落葉してからも実を観賞することができます。
ただし、実を食べることはできないので間違っても口には入れないでくださいねm(__)m

ツリバナの実_s.jpg

耐寒性も耐暑性もあり日本の気候に適しているため、とても扱いやすい花木です。
また自然でやわらかな樹形が特徴で、庭木としての樹高は3m前後なので、高木やシンボルツリーの横に添えるような形で植えるとバランスのとれたお庭を演出することができます。


◆ツリバナの育て方や管理のポイント
--植え付け・植え替え--
寒さの厳しい1月~2月を除いた落葉中に行うようにします。
植え付けたら、たっぷりと水を与えます。
植え付け直後はぐらつきやすいため、支柱などを添えて保護しましょう。

--置き場所--
日当たりの良い場所から半日陰程度の場所が適しています。
日当たりが良い方が美しい紅葉になりますが、真夏の強い日差しや西日が当たるような場所だと葉焼を起こしたり、株が弱ることがあるので注意が必要です。

--水やり--
地植えの場合、2~3年すればしっかり根付くので自然の降雨だけで十分育ちます。
ただし、猛暑が続いた日など土が乾燥しているようであれば、たっぷりと水を与えるようにしましょう。
鉢植えの場合、表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。

--肥料--
寒肥として、冬に少量の肥料を施す程度で十分です。
肥料を与えすぎると葉や枝ばかりが成長してしまい、逆に花や実付きが悪くなることがあるので、与えすぎには注意しましょう。

--剪定--
ツリバナはゆっくりと生育するため、自然に樹形が整う花木です。
そのため基本的に剪定の必要はありませんが、混みあった枝が出てきたら基部から剪定する程度にしましょう。
強い剪定を行うと花付きが悪くなったり、株が弱ることもあるので注意します。

--病害虫--
目立つ病害虫はありません。


ツリバナは、小花や赤い実、紅葉や樹形など1年を通して楽しむことのできる花木です。
また日本の山に自生している樹木ということもあり、とても管理がしやすいのが嬉しいですよね。
ぜひ気になる植栽があれば、FORUMでは実際に色々な植物を見ていただくこともできるので、お気軽にお声がけください♪