こんにちは!
FORUMの大原です。
もうすぐクリスマスですね♪
クリスマスの時期になると、街がイルミネーションされたり、家ではクリスマスツリーを飾ったり、その特別な雰囲気に小さい頃とてもワクワクしたのを覚えています。
まだ1歳にもなっていないのでもう少し先の話ですが、いつか息子と一緒にクリスマスツリーの飾り付けとかできたらいいな、とひそかに考えてます(^^)
残念ながら、私が小さい頃に飾っていたクリスマスツリーは本物のモミの木ではなかったのですが、本物のモミの木ってちょっと憧れがありますよね…!
でもよく考えてみたら、モミの木ってそもそもどんな植物なのか全然知らないな。。ということで、今回は「モミの木(モミノキ)」について一緒に学んでいければと思います(^^)/
◆モミノキの基本情報
科名・属名 マツ科・モミ属
分類 常緑高木
樹高 15m~40m
原産地 本州~九州(屋久島まで)
開花期 5月
◆モミノキの特徴
クリスマスツリーとして定番のモミノキは西洋風のイメージがありますが、実は日本で流通しているのは、日本固有種というのを知っていましたか?
ちなみにヨーロッパでは、主にドイツトウヒやヨーロッパモミを使うのが一般的だそうです。
モミノキという名前の由来には、風にもみ合うところから「揉む」を語源とする説や、神聖な木で信仰の対象となっていたことから「臣の木(おみのき)」を語源とする説など、色々な説が存在します。
モミノキは、きれいな円錐型の樹形に育つのが特徴的です。
この育ち方は「単軸分枝」という遺伝子で決められた性質で、特に手を加えなくても自然とこの樹形になります。
自然とあんなきれいな形になるなんて不思議ですよね(´―`)
モミノキというとあまり花のイメージがないと思いますが、実は立派な花をちゃんと咲かせます。
5月頃には、クリーム色をした雄花(下の画像)と松ぼっくりの形をした雌花が咲きます。
参照:庭木図鑑 植木ペディア「モミノキ」
モミ材は、白や淡い黄色の日本人好みの色であることや、調湿性に優れ、消臭や抗菌効果もあることから、寿司桶やかまぼこの板など食品に触れるものによく使われています。
また木目が真っ直ぐで加工も容易なので、建材や家具などにも用いられており、クリスマスツリーとしてだけでなく、私たちの生活に馴染みのある樹木であることが分かります。
参照:日本木材総合情報センター
◆モミノキの育て方や管理のポイント
–植え付け・植え替え–
葉が出てくる前の2月中旬~3月頃で、なおかつ厳冬期を避けた時期に、水はけのよい土に植えましょう。
地植えにするときは、根が収まるサイズと深さの穴を掘ります。
苗の周りに隙間なく土を入れてから、水をたっぷりと与えましょう。
なおモミノキの生長はゆっくりですが、かなりの大きさになるため、広いスペースがない場合は鉢植えで育てるのがいいでしょう。
鉢植えの場合、何年も同じ鉢だと根詰まりを起こしてしまうため、数年に1度のタイミングで、春か秋に植え替えをしましょう。
–置き場所–
モミノキは大きく生長するため、地植えにするときは広いスペースを用意しましょう。
日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所を好みます。
ただし乾燥に弱いため、西日や強い日差しが当たる場所は避けるようにします。
原則屋外で管理する植栽なので、クリスマスツリーとして使う場合は観賞する日だけ室内に入れるようにしましょう。
–水やり–
基本的に乾燥に弱いため、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
与える水の量が少ないと根っこが地面の上に集まり、余計に乾燥に弱くなってしまうので、水やりは一度にたくさんあげましょう。
–肥料–
モミノキは肥料をあまり必要としませんが、必要であれば12月~2月頃の寒い時期に寒肥を与えるか、芽が出る春に与える程度で十分です。
–剪定–
生育期を過ぎた10月~3月頃に、混みあった枝や乱れた枝を多少剪定する程度にしましょう。
鉢植えでは生育がゆっくりのため、剪定の必要はありません。
あまり大きくしたくない場合に、てっぺんの枝を剪定してしまうと樹形が大きく崩れたり、光合成する量が減ってしまい、衰弱に繋がる可能性があります。
大きさをコントロールしたい場合は、こまめに剪定するようにしましょう。
–病害虫–
病害虫の被害はほとんど見られない丈夫な植物ですが、まれに夏場の水切れや乾燥によってハダニがつくことがあります。
夏の間は朝晩に土が乾燥していないか確認して、水を与えてください。
霧吹きで葉に水を与える葉水(はみず)は、日が落ちてから作業しましょう。
モミノキは、生長はゆっくりですが長い時間をかけてとても大きく育ちます。
庭に十分なスペースがあれば、お庭にシンボルツリーとして植えてもいいですし、クリスマスツリーとして楽しむのであれば、鉢植えで育てるのもいいですね(^^)
なかなか大きなモミノキをお家に迎えることは難しい!という方でも、小さなクリスマスツリーを手作りすることができます♪
FORUMでは、11月末にコンパクトなサイズのテーブルツリーを作るワークショップイベントを開催しました。
小さなクリスマスツリーでも自然の雰囲気が感じられる素敵なツリーが出来上がって、みなさんとても気に入っていただけたようです。
みなさんにとって今年のクリスマスも素敵な日になることを願っています(⁎ᵕᴗᵕ⁎)