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(BLOG)ブログ・コラム

春の訪れを告げる、日本の風景を彩る木

2024/02/28 コラム


こんにちは!
FORUMの大原です。
ここ最近は2月だというのに、気温が20℃を超えたりと春みたいな陽気で妙な気分になっているのは私だけでしょうか…?
私は寒いのが苦手なタイプなので、真冬の寒さはいつも早く終われ~と思っていましたが、いざ暖冬で寒い日がほとんどない冬を過ごすと、なんだか物足りない感じがします(^^;
植物ももちろんその影響を受けているようで、梅の開花は地域にもよりますが2週間ほど早まっているところが多いようです。
すでに梅が満開で見ごろを迎え、梅まつりなどの行事が開催されているところもあります。
せっかく梅を観賞するのであれば、梅について詳しくなってから行った方がより楽しめますよね(^^)
今回は「ウメ(梅)」をテーマに書いていきますので、ぜひ本ブログを読んでから梅まつりなど行ってみてはいかがでしょうか♪


◆ウメの基本情報
科名・属名 バラ科・サクラ属、アンズ属
分類    落葉高木
樹高    5m~10m
原産地   中国
開花期   1月~3月

◆ウメの特徴
サクラと並んで日本の春を代表するウメですが、実は観賞を目的とした花木としての歴史は、サクラよりも古い歴史をもつと言われています。
日本最古の歌集である『万葉集』では、ウメを題材にした歌が100首以上も詠まれていることからも、その歴史の長さが分かります。
品種もさまざまで、一重咲きや八重咲き、花色は白や桃色、紅色などバラエティに富んでいます。


花を楽しんだあとの初夏には果実を収穫することができ、梅酒や梅干しに加工する楽しみもあります。
ただしウメは1種類だけだと結実しにくい性質の果樹のため、確実に実らせたい場合は2種類以上のウメを植えるようにしましょう。
花木としてだけでなく、その香りや果実を楽しめることも、ウメが多くの人から愛されてきた理由だと言えますね(⁎ᵕᴗᵕ⁎)


現在ウメの品種は300種以上もあると言われていますが、花を観賞するための「花ウメ」と、果実の収穫を目的とした「実ウメ」の2種類に大きく分けることができます。
さらに花ウメは、木の性質や特徴などから「野梅系」「緋梅系」「豊後系」の3つに分ける分類法がよく知られています。
実ウメの代表的な品種としては、「白加賀(しろかが)」「小梅(こうめ)」「南高(なんこう)」「豊後(ぶんご)」などがあります。
ウメの品種を選ぶときは、目的が「実の収穫」なのか「花の観賞」なのかを基準にするといいでしょう。

◆ウメの育て方や管理のポイント
–植え付け・植え替え–
植え付けや植え替えは、落葉期の12月から3月上旬の芽吹き前までに行います。
ただし1月・2月の寒さが厳しい時期、開花期は避けましょう。
ウメは水はけの良い土壌を好むため、植え穴または鉢の底に堆肥などの有機質肥料か緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。

–置き場所–
鉢植え、地植えともに日当たりがよく、水はけのよい肥沃な土でよく育ちます。
またウメは、年間の平均気温が7℃以上の条件が適しています。
地植えの場合は、最終的な枝張りや手入れのためのスペースも確保して植えましょう。

–水やり–
植え付けしてから2年以内は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
2年以降は、地植えの場合は基本的に水やりの必要はありませんが、極端な乾燥が続いた場合は水を与えると良いでしょう。
鉢植えは土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいの水をたっぷりとやります。

–肥料–
開花結実後の6月上旬~7月頃にお礼肥として化成肥料を、10月~12月には寒肥として有機質の緩効性肥料を与えましょう。

–剪定–
ウメの剪定は、夏と冬の2回が基本です。
6月~8月中旬は、伸びすぎた徒長枝や混みあった枝を間引くように剪定します。
また樹形を乱すような伸びた枝や、ひこばえなどの不要な枝も取り除いておきましょう。
11月~12月の落葉期には、夏と同様に樹形を乱す枝の切り戻しを行います。
冬の剪定で、花芽の付いた枝を3分の2程度まで切り戻すことで、全体のサイズが大きくなりすぎないように維持することができます。

–病害虫–
うどんこ病やアブラムシ、毛虫類が付くことがあります。
いずれの病害虫も、風通しや日当たりが悪い状態で発生しやすいため、混みあった枝を適度に剪定して予防しましょう。
オビカレハの幼虫は「ウメケムシ」とも呼ばれ、よく発生します。
ウメケムシは、ウメの樹皮に巣を作り集団で住み着き、葉を食害してウメを弱らせます。
卵の状態か、まだ小さい幼虫のときに捕殺しましょう。
趣のある樹形と上品な花や香りが楽しめるウメは、和風の家や庭にとても相性の良い庭木です。
またウメは寿命が長く、条件が良ければ庭植えでも70年以上は栽培できるため、シンボルツリーとしてもおすすめです。

ぜひ梅まつりなどに出かけてこの時期のウメを楽しみ、その魅力をお家でも楽しみたい方は、お庭で育ててみてはいかがでしょうか(^^)

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